Claudeでブログ記事を書こうと考えたとき、多くの人は「〇〇について記事を書いて」と頼むところから始めます。
ところが、その頼み方で出てきた記事は、公開しても検索結果に出てこないことがほとんどです。
原因は文章の質ではなく、書き始める前の判断までAIに任せきりにしている点にあります。
この記事では、Claudeでブログ記事を書く手順を5つに分け、あわせて気をつけたい注意点をまとめました。
- Claudeで書いた記事が埋もれてしまう理由
- 記事を書かせる前に決めておく4つのこと
- 判断に使うデータの集め方と、かかる費用
- Claudeでブログ記事を書く5つの手順と、5つの注意点
Claudeでブログ記事を書く前に知っておきたいこと
「記事を書いて」だけでは埋もれる
Claudeは自然な日本語を書くAIとして知られていて、翻訳調の硬い言い回しが出にくい点を評価する声も多くあります。
ただし、どれだけ文章が読みやすくても、扱うテーマや構成が他のサイトと同じであれば、検索結果の中でその記事が選ばれる理由はありません。
Googleは、コンテンツをどのように作ったかではなく、その中身の品質を評価すると公式に説明しています。
つまりAIを使ったこと自体が問題になるわけではないものの、中身が他と同じであれば評価されないということです。
AIで書いた記事が読まれないと言われる場面の多くは、ここでつまずいています。
出典:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス(Google 検索セントラル)
AIが考えたキーワードは実在しないことがある
記事を書く前に「このテーマで狙えるキーワードを出して」と頼む方法が、よく紹介されています。
手軽ではあるものの、この頼み方には落とし穴があります。
Claudeが答えるのは学習した知識から導いた「ありそうな言葉」であって、実際にいま検索されている言葉とは限りません。
月に10回しか検索されていない言葉や、そもそも誰も打ち込んでいない言葉が混ざっていても、一覧を見ただけでは区別がつかないのです。
時間をかけて書いた記事が誰にも読まれないという結果は、この最初の段階で決まってしまいます。
判断をデータで固めてから書かせる
解決策は単純で、Claudeに想像させるのをやめて、実際のデータを読ませることです。
頼み方によって何が返ってくるかを整理すると、違いがはっきりします。
| 頼み方 | 返ってくるもの | 結果として起きること |
|---|---|---|
| 「記事を書いて」とだけ頼む | Claudeの知識にある一般的な内容 | 他サイトと似た記事になりやすい |
| キーワードもClaudeに考えさせる | ありそうな言葉の一覧 | 検索されていない言葉を狙ってしまう |
| 実際の検索データを読ませる | 検索数の裏付けがある候補 | 読まれる見込みのあるテーマを選べる |
| 自分のサイトの実績もあわせて渡す | 既存記事と重ならない候補 | サイト内で順位を奪い合う事態を避けられる |
下に行くほど、Claudeが出す答えの精度が上がります。
そして必要なデータは、どちらも無料で手に入ります。
準備するものは無料でそろう
検索されている言葉を調べる
ひとつ目はラッコキーワードです。
検索されている言葉、検索上位20サイトの見出し、上位記事でよく使われている単語などをまとめて調べられるツールで、無料のフリープランから始められます。
フリープランでは週に50クレジットが割り当てられ、記事構成づくりに使う「見出し抽出」と「共起語」はそれぞれ2クレジットです。
1記事ぶんの材料が4クレジットでそろう計算になるため、無料のままでも週に12本ぶんは調べられます。
まず無料で試してみて、足りなくなってから有料プランを検討すれば十分でしょう。
調べた結果は、画面右上のダウンロードから「JSON(AI向け)」という形式で保存します。
この形式には項目の意味の説明が組み込まれているので、Claudeが数値を取り違えずに読み取れます。
【スクショを挿入:ラッコキーワードのダウンロードメニューでJSON(AI向け)を選ぶ画面】
自分のサイトの実績を確かめる
ふたつ目はGoogle Search Consoleです。
こちらは完全に無料で、自分の記事が検索結果に何回表示され、何回クリックされ、平均で何位だったかが分かります。
ラッコキーワードが「これから書く記事の需要」を教えてくれるのに対して、Search Consoleは「すでに書いた記事の実績」を教えてくれます。
役割が違うので、両方そろえたほうが判断を誤りません。
まだ登録していない場合は、先に設定を済ませておきましょう。
設定の手順はGA4とサーチコンソールを連携する方法で図解しています。
Claudeのアカウント
三つ目はClaudeそのものです。
ファイルを添付して分析を頼むだけなら、基本的な機能で足ります。
後半で紹介するスキルの登録には対応したプランが必要になりますが、対応状況は変わることがあるため、ご自身の画面でご確認ください。
| 準備するもの | 費用 | 役割 |
|---|---|---|
| ラッコキーワード | 無料から(フリープラン) | 検索されている言葉と、上位サイトの構成を調べる |
| Google Search Console | 無料 | 自分の記事の表示回数と掲載順位を確かめる |
| Claude | 無料から | データを読んで、書く記事と直す記事を判断する |
Claudeでブログ記事を書く手順【5ステップ】
ここからが本題です。
Claudeに本文を書かせるのは手順3で、それまでの2つは「何を書くか」を決める工程になります。
手順1 何を書くか決める
ラッコキーワードで、テーマに関する「関連キーワード」または「よくある質問検索」を調べて、JSON形式で保存します。
記事のネタが思いつかないときは、後者のほうが向いています。読者が実際に打ち込んでいる疑問文がそのまま手に入るためです。
保存したファイルをClaudeに添付して、検索している人の目的ごとに分類してもらいます。
「知りたい」「やり方を知りたい」「比べたい」「申し込みたい」「困っている」の5つに分けると、どの型の記事を書けばよいかが見えてきます。
このとき、検索数の多い順に書こうとしないでください。
検索数が大きい言葉は競合も強く、始めたばかりのサイトでは順位が付きません。
記事が50本に届いていない段階なら、月間検索数が10回から500回くらいの範囲から選ぶほうが、結果につながりやすくなります。
手順2 記事の構成をつくる
書くキーワードが決まったら、そのキーワードで「見出し抽出」と「共起語」を調べます。
見出し抽出では検索上位20サイトの見出しが、共起語では上位サイトでよく使われている単語が一覧で手に入ります。
この2つをClaudeに渡して、話題ごとに仕分けてもらいましょう。
上位10サイトのうち7サイト以上が扱っている話題は、入れないと順位が付きにくい必須の論点です。
反対に、どのサイトも扱っていないのに共起語には出てくる話題があれば、需要はあるのに誰も書いていない領域かもしれません。
ここで大切なのは、上位サイトの見出しをそのまま並べた構成にしないことです。
それでは他社の記事の要約にしかならないので、自分が実際に体験したこと、試して分かったこと、失敗したことを書けるセクションを必ず1つは入れてください。
他のサイトが書けない部分が、その記事が選ばれる理由になります。
手順3 本文を書かせる
構成が固まってから、ようやく本文の執筆です。
記事全体を一度に書かせるのではなく、セクションごとに区切って頼むほうが、内容の薄い部分が生まれにくくなります。
手順2で決めた自分の体験は、Claudeに任せず自分で渡してください。
箇条書きのメモで構わないので、実際の数字や、そのときに感じたことを伝えると、文章に具体性が生まれます。
手順4 タイトルを決めて公開する
タイトルには、狙っているキーワードを必ず前半に入れます。
検索結果では後半が省略されて表示されるため、全角32文字前後を目安にすると、伝えたい部分が切れずに残ります。
記事の内容を正しく表したタイトルにしてください。
興味を引くためだけに中身と違うタイトルを付けると、クリックされてもすぐ戻られてしまい、結果として評価を下げます。
手順5 公開したあとに直す
公開して終わりにせず、2週間から1か月ほど経ったらSearch Consoleを開きます。
「検索パフォーマンス」から検索結果の画面を開き、クリック数、表示回数、平均CTR、平均掲載順位の4つをすべて表示させたうえで、データを書き出してClaudeに渡してください。
見るべきは、表示回数が多いのに掲載順位が11位から20位にとどまっている記事です。
あと少しで1ページ目に届く位置なので、ここを押し上げるのが最も早く成果につながります。
その際は既存の本文を消さず、追記だけで内容を厚くしてください。今の順位が付いているのは、現在の本文に理由があるためです。
【スクショを挿入:Search Consoleの検索パフォーマンス画面でエクスポートを選ぶところ】
4つの判断を任せられるスキル
手順のどこで使えるのか
ここまでの手順を読んで、覚えることが多いと感じた方もいるでしょう。
実際、どのデータをどの順で取り、何を見て判断するかを毎回思い出すのは負担になります。
そこでブログ協会では、この判断をClaudeに任せられるスキルを用意しました。
スキルとは、AIにあらかじめ作業手順を覚えさせておく仕組みのことで、一度登録すれば以降は普通に話しかけるだけで呼び出されます。
任せられるのは次の4つです。
| やりたいこと | 出てくるもの |
|---|---|
| 何を書くか決めたい | 書くべきキーワードの一覧と、書く順番 |
| 記事の構成をつくりたい | 必須の論点と、独自性を出せる論点を分けた見出し構成 |
| クリックを増やしたい | 順位のわりにクリックされていない記事と、タイトルの書き換え案 |
| リライトする記事を選びたい | あと少しで1ページ目に届く記事と、追記する内容 |
データの取り方が分からない場合も、そのまま聞けば画面の操作から順に案内します。
会員向けに配布しています
このスキルは、ブログ協会の会員の方に配布しています。
ZIPファイルを一度アップロードするだけで登録が終わり、ChatGPTでも同じものが使えます。
【スクショを挿入:Claudeの設定画面でスキルをアップロードするところ】
スキルの入手方法はブログ協会の会員登録ページをご覧ください。
Claudeでブログ記事を書くときの注意点5つ
自分の経験を必ず入れる
AIで書いた記事が評価されない理由として最もよく挙げられるのが、具体例に乏しく、どこかで読んだような内容になってしまう点です。
Claudeは一般的な情報を整理するのは得意ですが、あなたが実際に体験したことは知りません。
数字でも、失敗談でも、手元にある画面の様子でも構わないので、自分だけが書けることを1つ以上入れてください。
数値と固有名詞は自分で確かめる
料金、法律の条文、サービス名、公開日といった情報は、AIが誤って出力することがあります。
特に料金やプランの内容は変更が多いため、公式サイトを開いて自分の目で確認してから記事に載せましょう。
読者にとっては、間違った金額が書かれているだけで、その記事全体が信用できないものになります。
他サイトの文章をまねしない
見出し抽出で手に入るのは、あくまで他社の記事の構成です。
論点の抜け漏れを確認する材料として使うもので、表現をまねる用途には向きません。
言い回しまで似せてしまうと、他サイトと区別がつかない記事になり、著作権の面でも問題が生じます。
一度に複数の場所を変えない
リライトのときに、タイトルも本文も内部リンクも同時に変えてしまうと、順位が動いたときにどれが効いたのか分からなくなります。
変えるのは1か所にして、結果を確かめてから次に進んでください。
遠回りに見えても、効いた施策が分かるほうが、次の記事に生かせます。
AIが出す数値は見積もりにすぎない
Claudeに「この記事を直せばクリックがどれくらい増えそうか」と聞けば、数値を返してくれます。
ただし、それは一般的な目安から計算した見積もりであって、約束ではありません。
業種や検索結果の見え方によって実際の数値は大きく変わるので、優先順位を決めるための参考として扱ってください。
よくある質問
Claudeで書いた記事は、Googleからペナルティを受けませんか
Googleは、コンテンツの作り方ではなく品質を評価すると公式に説明しています。
そのためAIを使うこと自体が問題になるわけではありません。
ただし、検索順位を操作する目的だけで大量に自動生成する行為は、スパムポリシーに違反するとされています。
読者の役に立つ内容を、確認したうえで公開する姿勢が前提になります。
無料のClaudeでもできますか
ファイルを添付して分析を頼むだけであれば、基本的な機能でも進められます。
スキルの登録には対応したプランが必要になるため、ご自身の画面で確認してください。
ラッコキーワードは有料プランが必要ですか
無料のフリープランから始められます。
ただしフリープランでは、月間検索数やSEO難易度の数値が付かない場合があります。
その場合は数値の代わりに、サジェストキーワードの並び順と、質問文がどれだけ具体的かで判断する方法があります。
1記事あたり、どのくらい時間がかかりますか
データを集める部分は、慣れれば10分ほどで終わります。
時間がかかるのはむしろ本文の確認作業で、数値の裏取りと自分の体験を書き足す部分に手をかけるほど、記事の質が上がります。
ChatGPTやGeminiでも同じことができますか
考え方は同じで、データを読ませて判断させる流れはどのAIでも使えます。
紹介したスキルもChatGPTに登録できます。
どのAIをどの作業に使うかは、それぞれ得意分野が異なるため、比較した記事もあわせてご覧ください。
まとめ
Claudeでブログ記事を書くときに差が出るのは、文章を書かせる部分ではなく、その前の判断です。
何を書くかをAIの想像に任せると、誰も検索していない言葉を狙ってしまうことがあります。
実際の検索データと、自分のサイトの実績を読ませたうえで判断させれば、同じClaudeでも返ってくる答えが変わります。
今日からできることは2つあります。
ひとつは、Google Search Consoleにまだ登録していない場合、先に設定を済ませておくこと。
もうひとつは、ラッコキーワードの無料プランに登録して、書きたいテーマで一度「見出し抽出」を試してみることです。
検索上位20サイトがどんな構成で書いているかを見るだけでも、自分の記事に足りない部分が見えてきます。
そのうえで判断まで任せたい場合は、ブログ協会が配布しているスキルをご利用ください。
